リッスン(🗣リピート)|小澤南穂子
おはようございます。
演出助手の小澤南穂子です。
『あなたのくつをはく』『かたっぽ』昨日で3日目の公演が終わりました。
昨日は雨でしたね。
外に出て、雨が降っていることに気づく。
「あ。」
この瞬間が映画の始まりみたいですごく好きです。
雨の中でちょっとウキウキしながら考えたことを書きます。
聞くこと。
「聞くこと」なのでは。「わかり合う」ということは。
リーディング中、わたしも少し参加させてもらえた時「わかり合う」ってどういうことだろうと考えました。
本当に相手のことを理解して、お互いのために動いていくことは家族であっても無理だと、不可能だとわたしは思います。それぞれそれぞれの脳みそと体を持った全く別の人間だから。心の動き方は違うから。
わたしは、あなたに「変わって」と言えるほど優しくはないし、あなたの変わらなさを甘んじるほど、強くはない。
それでも、わたしは、「わかり合いたい」と言いました。
それでも、わかり合いたい。
それで十分なのではともおもう。
じゃあ、それを、その本意を、伝えるには?
聞くこと。最後まで、丁寧に聞くこと。
わたし的にはそれで十分だなーと思います。
「分かり合えなさ」を感じる時は最後まで相手の話を聞く前に自分の意見を言ってしまう時。そういう時ほど意見は反発している、ような気がする。
一方方向な言葉が双方向から飛んできて誰かしらを傷つけて、何も解決しないままモヤモヤだけを心に残してまた寝て、起きる。
次の日、その微妙な感情で顔を合わせ、お互い忘れたようにあいさつをする。
モヤモヤ〜っと「分かり合えなさ」は、放置される。
そしてたまに蓄積されてしまう。
シャワーでは洗い流すことのできないモヤモヤがまとわりついてしまう。
ユーミンがもうそれを浄化しなくなってしまうほどに。
理解し合うことが目的ではないので、それでは「解決」にはならないのかもしれないのですが、「聞くこと」は相手を尊重することを示すと思う。
どんなにわたしと違っていても、あなたの話をちゃんと聞く。ジャッジは勝手にさせてくれ。それでもいつも、ちゃんと、聞いているから。
反対に、正直言えば、わがままを言えば、わたしの話も聞いて欲しい。ジャッジは勝手にしてくれ。それでもいつも、ちゃんと、聞いて欲しい。
この相互関係がバランスよく整った時、つまり、どちらもちゃんと聞こうとする状態。
「わかり合う」=「聞くこと」
なのでは、と、今思いました。
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