大切なこと|中島梓織
こんにちは、おぺです。
学校がはじまっております。今日も自転車かっとばしてきましたが、汗ばむような陽気で、ぽてぽての状態で教室に駆け込みました。もうそんな季節なのですね。
毎日毎日、大切なこと、大切なひと、大切大切、言っておりますけども、大切大切、言いすぎて、なにが大切か、どれが大切か、わからなくなってきて、そもそもお前にとっての「大切」ってなんだよ?って思えてきて、「大切」がぜんぜん大切じゃなくなっていく感覚があって、、昨日の夜はなんかちょっと泣きました。
「好き」の次は「大切」かよ!
このままだといくらあたらしい言葉を見つけてもその都度その都度その言葉に苦しめられつづける気がする、、これはヤバイ、、
「大切」だと、ちょっと、広すぎるのかな?
台本の〆切も「大切」、今週末の課題の〆切も「大切」、この間買った本を読むことも「大切」、ちゃんとご飯を食べてちゃんとお風呂に入ってちゃんと寝てちゃんと掃除洗濯をすることも「大切」、あのひとも「大切」、このひとも「大切」、自分のことも「大切」、誰かと関係性を結ぶときに気をつけなければならないあのことも「大切」、忘れてはいけないことほど忘れていくから思い出すことも「大切」、わたしとあなたのあいだにある応えを「大切」に、、、
(´-`)
大切なことが多すぎて、大切にしたいことが多すぎて、かかえきれなくて、結局大切にできていないから、もやもやしてるのかなと思っていましたが、どうやらそうではないみたいです。
一言で「大切」といっても、どうして「大切」なのか、どうやって「大切」にするのか、が、それぞれぜんぜんちがうからです。
それぞれぜんぜんちがうのに、同じ「大切」というフィールドに上げて、フィールドに上げるだけならまだしも、なんならファイトまでさせてるから、なんかもやもやしていたんだなと思います。
「台本の〆切 vs 規則正しい生活 vs 人間関係」
「台本の〆切も間に合わないし、ろくに寝てないし、掃除も洗濯も中途半端だし、あのひとにはあんなこと言っちゃうし、もうわたしはなんにも大切にできてない!!うえ〜〜ん!!」
で、ときどき、種目別みたいな脳内ファイトもあります。
「Aさん vs Bさん vs Cさん」(人間関係)
「AさんもBさんもCさんも大切!Aさんには今日やさしくできたけどBさんにはこんなことを言ってしまった!Cさんには顔を合わせてすらいない!ていうかDさんは?!Dさんはどうなの?!もうわたしはだれも大切にできない!うえ〜〜ん!!」
冷静になれば「なに(笑)」ってなることなのですが、、
台本の〆切が大切な理由も、規則正しい生活が大切な理由も、人間関係が大切な理由も、Aさんが大切な理由も、Bさんが大切な理由も、、、それぞれです。
大切にする方法もちがいます。AさんとBさんとCさんは、それぞれちがうひとなのだから、それぞれが気持ちいいと思うこともちがうし、気持ち悪いと思うこともちがいます。だから、Aさんがうれしいことを、Bさんにすればいいとか、しなければいけないとか、そういう考え方は、まちがってるというか、あんまり意味のない考え方です。
なるほどね。
「大切」という言葉に、「大切」という言葉の広さに、ああしなきゃ、こうしなきゃ、かえってすごくせまい考え方になっていたんだなと思います。
なにかをだれかを大切にできないとしたら、大切なことがたくさんあるからではなくて、たくさんある大切なことをいっしょくたにしているから。
よし、、
ひとつひとつ、ひとりひとり、向き合っていけば大丈夫、それってすごく大変なことだけど、結局なんにも大切にできないよりはぜんぜんよし、、よし、よし、、、
書きながら、整理できて、ちょっとすっきりしました。大切なことを、大切なひとを、ほんとうの意味で大切にできる生活をしたい。
なんてことを、春の、昼の、図書館で。はあ。、
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