しめ!/中島



こんばんは、おぺです。


前回、前々回と、今年最後の更新ということで、二人ともなかなかボリューミーでしたね。おつかれさまでした。

流れ的に、わたしもわたしで今年を振り返って、トリだし主宰だし三人のまとめもして、それでは来年もいいへんじをよろしくお願いします!みたいな感じになると思うんですけど、みなさん正直もうおなかいっぱいじゃないですか?大丈夫ですか?大丈夫ですかね?振り返らないほうがいいですか?


まあ、振り返るんですけど。


この一年、それはそれは、ほんとうにほんとうに、いろんなことがありました。

はじめての企画公演も、旗揚げ公演も、SAFで優秀賞をいただいたのも、下北ウェーブに選出していただいたのも、全部、今年のことです。え〜ほんとに?!

こんなに自由に演劇させてもらって、ほんとうにほんとうにありがとうございます。

ありきたりですが、ぜったいにひとりではできませんでした。松浦みる、木村のばらはもちろん、各公演に出演してくださったみなさん、各公演を支えてくださったみなさん、応援してくださったみなさん、劇場に足を運んでくださったみなさん、も〜うほんとうにみなさんのおかげです。たのしかったです。


今年は、新しいことにたくさん挑戦した一年でもありましたが、同時に、今まで大切にしてきたことを確かめることができた一年でもありました。

確かめる、ということは、やっぱり、同じところをぐるぐる回る、ということになります。くり返しくり返し、同じことを、書いたり考えたり。このブログにも似たような記事がいくつもあると思います。

それってじつはすごく贅沢なことです。

ずんずん前に進むことがよしとされている?されてしまっている?この世の中で、ひとりでぐるぐるしているわたし。いいへんじで作品をつくっているあいだは、ぐるぐるしていいよ。とゆるされているような気持ちになります。しかも、演劇、だれかといっしょに作るものだから、だれかといっしょにぐるぐるさせてもらえるわけです。そこに答えはないけれど、たくさんの応えがあって、わたしはなんてしあわせなところにいるんだろうと思います。贅沢。


じゃあ、そうやってぐるぐるしながら、確かめることができたのは何だったのか、みなさんといっしょにぐるぐるさせてもらったからには、ちゃんと言葉にしなきゃですよね。しますね。


まずひとつは、わたしたちは「忘れてしまう」ということ。大切なことって、だいたいは当たり前のことだから、当たり前のことすぎて忘れてしまう。

だから、あれもそうじゃん!これもそうじゃん!また忘れちゃってたよ!ってなるたびに、たとえ当たり前のことでも、しつこく言葉にするようにしました。そうやって、何度も何度も言葉にするうちに、少しずつはっきりしてきて、たしかなものになってきていると思います。忘れちゃうけど。

忘れちゃうけど、忘れちゃうってことさえ忘れなければ、ああいっけね!って大切なものをどうにか取りこぼずにいられるんじゃないかと思います。忘れて、思い出して、また忘れて、思い出して、をくり返して、くり返すことで、その感覚もつかめてきました。

これからもそうやって大切なものを増やしていきたいです。もう大人だし。


あとひとつは、「イメージではなくて、そのことそのひとそのものを見つめるということが、どれだけ難しくて、どれだけ大切なことか」ということです。

突然なんですが、わたし、恋愛がめちゃくちゃ下手くそなんですね。

(え?突然すぎる?大丈夫です。ちゃんと関係あるし、ちゃんと最後にはまとめるんで。たぶん。万が一まとまらなかったとしても、今年のうちに書いておきたかったので。)

恋愛がめちゃくちゃ下手くそで、下手くそっていうのは、なんていうんだろ、いわゆる失敗が多いということではなくて、その失敗すらできないという感じなんです。勝手に好きになって、勝手に悩んで、はじまらないままいつのまにかおわる。みたいなことが多すぎる。

普段のわたしの様子とか、作風とか、このブログとかで、なんとなくご察しいただいけるかもしれませんが、とにかくだめなんですね。

原因はこの一年ではっきりしました。

わたしは、目の前の相手のことを、わたしの「好き」のかたちに押し込めようとしてしまうくせがあるんです。

うきうき!ときめき!みたいなものよりも、のんびり、だけど、しっかり、空気を共有できるようなひとに魅力を感じるんですが、初めは人間として大切で、人間として好きだったはずなのに、一度「好き」という言葉にしてしまった途端、目の前のそのひとではなくて、その「好き」を好きになってしまうんですね。

う〜んと、かんたんに言うと、「ときめき!みたいな感じじゃない感じでこのひとのことが好きってなんかいい〜!わたし恋愛してる〜!」ってなっちゃうってことです。そのときすでに目の前の相手のことは見えなくなってる。

さらには、目の前の相手は、その「好き」のかたちに当てはまるはず、当てはまってくれるはず、とさえ思ってしまうから、そうじゃなかったときに、勝手に怒ったり悲しんだり。意味深な投稿をしたり。ときには台本書いちゃったりするわけです。

ア〜〜!!!ヤダ〜〜!!!

冷静になって考えると、これ、めちゃくちゃ失礼なことしてますよね。え、なに?!自分勝手すぎない?!

それにギリギリ(アウトだったかもしれないけれど)気づくことができたわたしは、こういうことなんです、ということを、正直に伝えました。つい最近のことです。

それを伝えたことによって、いわゆる恋愛みたいなものは、また、はじまらないままおわってしまったのですが、何度も何度もぐるぐるした先で、やっと目の前の相手のこと大切だということに気づくことができました。何をやっていたんだ、って感じです。それなのに、そんな感じなのに、最後まで耳を傾けてくれてありがとうございました。

とか、こんなところで言っちゃうのもほんとうによくないですよね。もうしません。これっきりなのでゆるしてください。

言葉にすることは大切なことだけど、その言葉が持つイメージに、目の前の相手を押し込めちゃいけない。

頭では分かっていたことだけど、やっぱりこれも、当たり前のことだからこそ忘れてしまう類のことです。やっと、頭ではない、心?体?で気づくことができたので、また忘れてしまわないように、思い出しつづけていきたいと思います。

恋愛に関しては、たぶん上手にはなれないだろうから、まずはひととひととの関係に、誠実であるところから始めようと思います。それでいいんだ、と思うことはできたので、、
 

え〜とう〜んと!!!!!!!


まとまりません!!!!!!!


しかも最後の最後にあんなことを書いてしまった!恥ずかしい!恥ずかしいです!どうしたらいいんだろう!でも書いてしまった!

恥ずかしい、んですけど、たぶんこれからもわたしはこういうスタイルを取っていく気がします。わたしから開いていきたい。わたしから開いて、あなたは開いても開かなくてもいい。それをまっすぐ見つめたい。演劇でも、生活でも。

っていい感じにまとめようとしてるけどぜんぜんまとまってないからな〜!!!!!!!って感じで、たぶんこれからもそんな感じです。ずっと。


こんな感じですけれども、わたしはわたしのまま、変わらないところも、変われないところも、変わっちゃうところも、変わりたいところも、まるごと受け入れて、もっともっと強くなれたらと思っております。2017年、こんな感じでした!


最後までほんとうにありがとうございます。

こんなにかっこ悪くて、めんどくさいわたしと、少しでも関係を持ってくださったみなさん、ひとりひとりに感謝を。

中島梓織は、いいへんじは、これからも、あなたとの間にある応えを大切に生きてまいります。そんな感じで、来年もどうぞよろしくお願いいたします。


よいお年を!






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