二本立て公演『器』/『薬をもらいにいく薬』のご観劇をご検討のみなさまへ
現在、いいへんじは、二本立て公演『器』/『薬をもらいにいく薬』の上演に向けて準備を進めています。
昨今の演劇の創作過程におけるパワーハラスメント・セクシュアルハラスメントの告発を受け、2022年5月16日から17日にかけて、座組内で「演劇の創作過程においていかなる暴力も差別的言動もあってはならない」という共通認識を形成する機会を設けました。
本来であれば、創作を開始する前にそのような機会を設けるべきでしたが、たとえ稽古が進行している最中であっても、ハラスメント防止のために積極的に行動する必要があると考え、また、勇気を持って告発された被害者の方々への敬意と連帯の意を表するため、このステートメントを発表することといたしました。
今回は、もともと座組内で共有していた、いいへんじ「対話の時間のガイドライン」と併せて、EGSA JAPAN「芸術分野におけるハラスメント防止ガイドライン」を共有し、ハラスメントの防止に努めます。
もし問題が発生した場合には、いいへんじ構成員(中島梓織・松浦みる・飯尾朋花・小澤南穂子)または制作(田中遥)が相談窓口になることを共有し、匿名で相談・意見を記入することができるフォームも設けました。
また、外部の相談窓口として、「舞台芸術関係者向け性暴力・ハラスメント相談窓口リスト」を共有しました。
次回以降は、いいへんじ構成員(中島梓織・松浦みる・飯尾朋花・小澤南穂子)と制作(田中遥)が、ハラスメント講習等を受講し、ハラスメントの防止と対策についてのより具体的なガイドラインを作成した上で、公演を企画します。
また、公演ごとに、座組全体でハラスメント講習等を受講し、「演劇の創作過程においていかなる暴力も差別的言動もあってはならない」という共通認識を形成した上で、創作を開始します。
いいへんじの創作現場において、体や心に傷を負う人が生まれないよう努め続けること、暴力や差別について学び続けることを誓います。
延いては、演劇に関わる全ての人が、心理的安全性が担保された場所で活動できるようになることを、心から祈っています。
今後ともいいへんじをよろしくお願いいたします。
2022年5月22日
いいへんじ
中島梓織 松浦みる 飯尾朋花 小澤南穂子
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