寒いね/中島


こんばんは、おぺです。

中野駅で乗り換え待ちをしています。なになになにこの寒さは〜?!二週間前とだいたい同じ格好をしているわたしも悪いんですけれども、そりゃあ12月にもなるわけですね。

「もう12月だよ」って、言っちゃいます。別に何の意味もないんですけど、言っちゃいます。うれしいわけでもかなしいわけでもなく「え〜もう12月だよ」って口ぐせのように言っちゃいます。

「寒いねと話しかければ寒いねと答える人のいるあたたかさ」という俵万智さんの有名な短歌がありますが、季節や天気の話をするたび、特に実感の伴うこの季節には、何度も思い出しては心の中でくり返して、うんうん、とうなずいています。そんな感じのあたたかさを感じたいのかもしれません。はっ!

親しい人との間にある会話ほど、なんにもならないものはありません。「もう12月だよ」「寒いね」「昨日これ食べたよ」「ちょっと風邪ひいたわ」「眠い」(とここまで打ったところでめちゃくちゃ眠くなってきました。もう実は中央線に揺られています)って、別になんにもならないのに、何の意味も無いのに、言っちゃうなあ。(はっ!最寄駅です。起きました。降りました)

でも、そのひとつひとつのやりとりが、お互いそのときは気づかなくても、お互いをやさしい気持ちにしてくれてること、じつはあるんだよなあ。そのときは気づかないけど。

「寒いね」って言ったからってあったかくなるわけじゃないんですけどね。その言葉それ自体ではなくて、わたしとあなたのあいだにあるその言葉、それがやさしくてうれしくて、寒さなんか気にならなくなっちゃう、ってそういうことなんでしょうね。

取るに足らないちいさな言葉に、やさしくてうれしい意味が生まれるのは、その言葉がわたしとあなたのあいだにあるとき。へえ〜言葉って不思議だな〜。

いま、ひとりで家まで歩いていますけど、誰かと寒いねと言いながら歩きたくて仕方がありません。ので、このブログに「寒いね」と書きまくっています。

わたしと、この言葉を拾ってくれたあなたとのあいだに、なんだかうれしい意味が生まれたら、いいですね。

冬は、寒いし痛いし寂しいのであんまり好きではないですけど、ちいさなことに気づいてじっくり考えたりできるので、そこは好きです。体調に気をつけて、うまく付き合っていきたいものですね。みなさまもどうかご自愛ください。

あったかくして、おやすみなさい。

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